

こんにちは、SAYURIです。
『指導する』とは何でしょうか?
リーダー、マネージャー、コーチ、スポーツ・美容関連などの指導に携わる人が学ぶべきスキルについて解説していきます。
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最終的なゴールに導くまで長い時間を要することが多くなる。
指導者とは、指導する人。監督、リーダー、コーチ、子育てなど。
まさにコーチングとは指導者の学ぶべきスキルであり、目標達成を一緒に目指しサポートする投資効果が高いコミュニケーションスキルです。
コーチングとは何か?
コーチングの語源は「COACH」=「乗り合い馬車」からきています。
その時代の馬車の役割は、「大切な人を現在その人のいるところから、望む場所まで安全に送り届ける」ことでした。
「コーチ (Coach)」から派生して生まれたコーチングは、「人の目標達成を支援する」という意味で使われています。
コーチングの定義
ここでのクライアントとは、自身の目標達に向けてコーチを受ける対象のことをいいます。
コーチは、主導権を握ることはなく、あくまでも支援者というスタンスを取り続けます。
目標を明確に設定し、その達成までのプロセスを設計し、必要な行動をプログラム化する過程で、解決の主導権を握るのは、クライアント自身ということですね。
こうした役割に従って、コーチが現在進行形で行うコミュニケーションや関わりを総称してコーチングといいます。
コーチの役割
コーチは、クライアントが目標達成のために必要な知識やスキルを勉強し身につけること、クライアントによって必要な考え方や態度を変えていくことを意識してサポートしていきます。
コンサルタントとしてクライアントの問題を分析し、その解決をクライアントに代わって行うことはありません。
また、心理カウンセラーが専門とするようなメンタルな問題を深く扱うこともしないんですね。
コーチの役割で大きな1つが、クライアント自らの力で精神状態をコントロールしながら、目標達成に向けて解決する必要がある課題を「自ら解決」するのを支援すること。
代表的な支援の方法が「質問」です。
コーチは、クライアント自身が自ら考え課題を解決していくための適切な質問を与える専門家です。
コンサルタントのように課題解決に向けた適切な回答を与える専門家ではありません。
コーチに求められる支援のあり方があります。
コーチの投げかける質問にクライアントが答えていく過程で
視点が変わり物事がはっきりし発想が膨らみ行動を起こす意欲が湧いてくる
このサイクルを作り出すこと!
コーチングはただの「技術」ではない
クライアントの目標達成に向けて、偶然ではなく具体的に支援するために体系化されたものが『コーチングの技術』です。
しかし実際、体系化された『技術』を駆使しただけでは、相手の目標達成を支援することはできないんですよね。
コーチによって腕が違うのは、技術だけの問題ではないはず!
「技術」は、それを使う人の【目の付け所】、「意図」や「目的」によって、大きく効果が変わってきます。
次の章では、『コーチとして何に目をつけ、どのような意図や目的を持つ必要があるか?』意識しながら読み進めてみてください。
コーチングの機能と特徴
リーダーやマネージャーの悩みとしてよく話題になるテーマに次のようなものがあります。
「ビジョンが浸透しない」 「職場に一体感が感じられない」
リーダーやマネージャーは、こうしたテーマについて日々考え続け、頭では解決策を理解していることも多いのです。「わかっているのに行動できない」経験を解決するのがコーチングです。
コーチングは、こうした「知識と行動の間にある溝」に橋をかける取り組みともいえるでしょう。
コーチングは、強制ではなく放置でもない「第三者の選択肢」を探す
本人が解決策を「分かっている」んだから、「やりなさい!」と強制的に指示をしてうまくいくこともあるでしょう。
逆に、やらないのは本人の問題だから放っておけば、自らやりだすんじゃないか。と放置の選択をする人もいるでしょう。
しかしコーチングの場合、強制でも放置でもなくクライアントの望みに関心を持ち「何を手に入れたいのか?」と質問します。
この質問により、クライアントから本当に得たい結果は何なのかが引き出されるんですね。
「後輩が育たない」ことに悩み、その理由も明確に答えることができるクライアントには、行動に移せない何か理由があるのです。
「後輩を育成する」ことによって「何を手に入れたいのか?」とクライアントの心の内に関心を寄せてみましょう!
コーチングは「本当に思っていること」を明らかにする
質問されて答えることを繰り返していると、人は話しながら自分の考えていることにハッ‼︎と気付いていくんです。
人は何かについて頭では明確に「分かっている」「思っている」と認識してますが、それはただ「思っている」だけで、「本当に思っていること」は別にあるかもしれません。
本当に思っていることを探るためにさらに質問を繰り返します。
「行動しないことで失っているものは何ですか?」
対話を繰り返すうちクライアントの言っていることとやっていることの矛盾が生じていると感じることがあるかもしれません。
しかし、行動は「本当に思っていること」に従っているので、実は合っていることが多いんです。
例えば、「後輩が育たない」と悩んでいるクライアントは、「自分の仕事を後輩にいつまでも任せず、自分でやってしまっているからだ。」と分かっていました。
それは意識ではそう思っているだけで、実際は分かっているのにいつまでも行動していません。
無意識では「自分が長年培ってきた仕事のスタイルを崩したくない!」と失いたくないものがあったわけですね。
本当に得たい結果としては「後輩が育ちしっかりとプランを考えられる人材になって、自分はそのプランを判断し動く組織を作りたい。」とただ意識で思っていただけで、本当は自分の仕事スタイルの見直しはしたくないと思っていたよいうです。
コーチングは、対話を通じて「想い」を「決意」に変える
対話を続けると、手に入れたいものは「想い」として、いろいろ出てきますね。
これが「決意」に変わる時、行動を起こせるようになります。
潜在意識から引き出され棚卸しされた「想い」の中から、「本当の本当に達成したいことは何ですか?」と他の想いを断捨離して、本当に得たいことを絞ります。
最後に残った想いこそ「これを本当に達成するんだ!」と「決断」することで大きな力を発揮します。
決断した人の言葉からは、迷いがなく力強さを感じられます。
自己解決能力を育てる
コーチングにおける対話の特徴は、相手に積極的に問いかけながらも、相手が『自発的』に考え、最後は『自分で解決する』ことを促していく点です。
課題解決の主導権はあくまでもクライアントにあって、コーチは支援をする存在です。
2人で1つのキャンパスし向かう
クライアントとの対話は、常に課題や目標を共有し、そのことを確認しながら進めます。
コーチとクライアントの関係は、横に並んだ関係です。
上下関係ではありません。
そして、コーチングをするということは、2人で並んで椅子に座って、目の前に立てかけられたホワイトキャンバスを見ながら、対話をしていくイメージですね。
コーチは、問いかけ、クライアントは、コーチの問いや投げかけられた情報で自由に連想を繰り広げ、言葉にしホワイトキャンバスを埋めていくんです。
長期的成長支援
コーチングを進めていくとクライアントは
「自分自身で自分の考えを客観視できるようになった」
「自分で自分をコントロールすることができるようになった」
といったような感想を口にするようになります。
最終的にコーチは、コーチがいなくてもクライアントが「自走」できるようになることを意図して関わります。
そのため、「自分で自分のことを客観的に考えられるようになる」ために「客観的な立ち位置の質問」を投げかけ「考えさせている」んです。
コーチングは、対話を通じて相手の成長を実現するプロセスともいえるでしょうね。
そして、この「成長」というキーワードは、コーチングの大切な概念でなんです!
投資効果が高い
悩みの解決策を知っていながらも行動に移せないクライアントが、行動に移すまでの『時間』を見ていきましょう。
「強制的に指示」することで、抵抗感や意欲の低下を招くリスクやコスト。
また行動してもすぐに動きを止めてしまうリスクがありますよね。
「やるまで待つ」という放置のリスクやコスト。
やるまで何日経過していくことでしょうか。。。
それに比べると、1回の対話で数十分だけのコーチングのトータルコミュニケーションコストは、そう高くないと実感できます!
別の見方をすると、コーチングの対話は、投資行為が高いわけです。
最近は、常に結果と時間に追われているビジネスパーソンが、どんどんコーチングを本格的に学び始めています。
その背景には、コーチングによる対話がリスクも少なく、トータルなコミュニケーションコストを低下させるという投資効果も期待されているからかもしれませんね。
リーダー、マネージャー、コーチ、スポーツ・美容関連などの指導に携わる人が学ぶスキルとして、是非コーチングの技術を身につけて、クライアントをより良い未来に連れて行ってあげてください。
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