

こんにちは、SAYURIです。
コーチングは様々な分野で応用されています。
会社のリーダー、マネージャーのような管理職にあたる人が、部下へコーチング。
エステティシャンやフィットネストレーナーが、会員にコーチング。
スポーツの監督が、選手にコーチング。
親が子供に、コーチング。などなど。
しかし、コーチング対象の相手の能力や知識は、それぞれですよね?
いったい、誰がコーチングを必要としているのでしょうか?
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コーチングが機能する条件
目標達成のための手段として、コーチングを有効に機能させるためには、「タイミング」と「適切な使い方」知ることがポイントとなってきます。
また、コーチング対象の相手の能力や知識レベルにも様々なケースがありますが、「誰がコーチングを必要としているのか」を知る必要がありますね。
コーチングを機能させるための3つ条件をチェックしていきましょう!
①相手の精神状態
コーチは、クライアントと目標達成に向けて、様々な角度からの対話を繰り返します。
安心感を感じさせ「自分の内側と向き合う対話の時間」を作ることだったり、成果を得るために必要な「変化」を促す緊張に満ちた「直面させる対話の時間」を作ることもあります。
こうした対話の中では、自分と向き合う場面が多くなってきます。その時に、自分の弱さに直面しダメージを受けたり、今まで避けてきた自分の過去と向き合ったりするわけですね。
なので、コーチング対象者には、こうした自分と向き合う勇気や緊張感ある対話に参加できるだけのエネルギーレベル、精神的な安定があることを最初に確認しておく必要があります。
②相手の成長段階
相手の成果と成長に向けてコーチングを活用する場合、相手の「能力レベル」や「意欲の状態」を見極めながら、対応の仕方を変えていくことが重要になってきます。
意欲の高低、知識や適応能力によって分類した次のマトリックスを元に考えてみましょう。
意欲は高いが適応能力が低い場合
そのため、今の自分に足りないスキルや知識を習得するために「行動」していきます。
この変化するための「行動」ですが、全く未知のものにチャレンジする場合、コーチングの働きはどうなるでしょうか?
コーチングは、「答えは相手の中にある」と考え「質問」や「傾聴」を使って相手から引き出そうとします。
しかし、新しいチャレンジで、知識もスキルもない段階では、相手の中から答えを引き出そうとしても経験したことがないことなので、相手の中に答えが「ない」んですね。
まずはスキルと知識の習得のために「大量行動」する必要があるわけです。
相手の意欲が高くても知識やスキルがなく、適応能力が低い段階では、コーチングは機能しにくいということなんですね。
この時、コーチに十分な知識とスキルがある分野なら、ティーチングやコンサルティングを併用して「教え」目標達成までの道のりをどう進んでいくのか明確に「示し」、相手を「リード」していく方が効果的だったりしますね。
適応能力は徐々に向上しているが、意欲が低下している場合
目標達成に向かって大量行動をしていると、山があれば谷がありと様々な壁にぶち当たります。そして、目標達成までの道が「思った以上に難しいな。。。」と感じていくんです。
目標を決めて走り出した時は、「やってやるぞ!」と意欲であふれていたとしても、その時の「意欲」もだんだんと薄れてしまうこともあるあるでしょう。
しかし、少しづつでも行動を繰り返し続けていたら、壁にぶつかりながらも一つ一つ乗り越えていくうちに、能力は確実に向上していってるんですね!なので、時に諦めたくなったとしても淡々とこなし続けることが重要です!
知識の習得やスキルが身についてることを感じられていても、その「変化」が少しづつなので、思ったほど先に進んでいる実感がなく、「こんなはずじゃないのに」「もっとできるはずなのに」「このままじゃダメだ」と自分を責め出したりしてしまうこともよくあります。
この段階にいる人は、知識もスキルもだんだんと身についてきているのにも関わらず、そのことに自分自身で気づいていない場合がほとんどなんですね。
そして、このような状況にこそ、コーチのような存在が必要となるんですね!
大量行動を繰り返していると、つい目の前のことに夢中になってしまい、視野が狭くなってしまいがちです。そんな時、新しい風となる一言を与えてくれる人、目標達成までの道筋を照らし、次の一歩を踏み出すきっかけを与えてくれる人。こうしたコーチのような存在がいることで、一人で頑張り続ける時よりも目標達成しやすくなるんですね。
誰かが観ていてくれるという安心感から、下がっていた意欲も持ち直すことでしょう。こうして自力で方向を軌道修正して、自発的に再チャレンジしていくことができるようになっていきます。
このタイミングを見逃さず、コンサル、ティーチングのような「指示する」「リードする」「教える」コミュニケーションを、「認める」「理解する」「考えさせる」コーチングにシフトチェンジさせていくんですね☆
③相手の課題領域
コーチングは、相手に理解を示し、相手に考えさせる、というプロセスを重要視するために、スピードを優先しなければいけない事態、すなわち緊急時には向いていません。
トラブル対応で、すぐに解決が求められる場合、ゆっくり対話をしていくことにはリスクが伴いますよね。
解決しようとしている課題領域が、重要ではあるが、緊急性のない場合に、コーチングのアプローチが、機能すると言えるでしょう。
成長の過大評価
成長に向けたコーチングの効果が現れ出すと、徐々に自分の進歩を実感し、「自信」を取り戻してくるでしょう。その後も継続的に経験を積み重ねていき、少しづつ自らの判断で行動できるレベルへと成長していくんですね。
そんな相手の様子を見ていたら、「もう私がいなくても安心して大丈夫だ」という気持ちになってしまいがちです。しかし、こうした安心が禁物なのです!
つまり、依然として「自らの判断に確信が持てない不安」が残っているんです!
もう一つ注意したい点は、この段階まできたら、過度に入り込みすぎないことです。いつまでもできない人のように扱われているように感じ、本人の自尊心を傷つけるリスクがあるからですね。
では、コーチはどのような立ち位置にいたら良いのでしょうか?
相手に自分で考え行動する主導権を与えつつも、目を離さずに、「観ておく」ことです。
相手からヘルプを求められた時には、積極的に支援するスタンスでいることで、相手も自分の自信を高めつつも安心して前に進むことができるでしょう。
まとめ
コーチングは、使うタイミングがポイントです。
相手の精神状態、相手の成長段階、そして解決したい課題領域を分析する必要があるんですね。
すなわち、コーチングを効果的に機能させるためには、「使うタイミングを見極める」という能力をつけていく必要があります!
この能力は人に興味を持つことで磨くことができます。コーチングをしていく際に、相手に深い関心を持つことと、五感を働かせて相手の心内を知ろうとすることの継続で、自然とこのタイミングを見極める能力が定着していくでしょう!
SAYURI
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