

こんにちは、SAYURIです。
今回は、勉強の仕方について、人間の脳の仕組みから効果的な学習方法を2部構成で解説していきます。
「勉強が苦手」 「勉強できない」 「覚えられない」
このような悩みにはちゃんと理由がある!
脳の仕組みと効果的な活用方法を知らなかっただけ!
▽動画と一緒に見ると学習効果が高まりますよ▽
この学習方法は、勉強に限らず、スポーツや芸術・技術分野、子供の教育など幅広く応用できる方法なので、活用してみてください!
脳のプログラム
学習には脳のプログラムを知ることが重要になってきます。
脳のプログラムとは、どのようにして作られるのでしょうか?
五感(神経)にもとづく体験が、脳のプログラムを作ったり起動させたりします。
英語の頭文字をとってVAKOG【Visual=視覚、Auditory=聴覚、Kinesthetic=身体感覚、Olfactory=嗅覚、Gustatory=味覚】
学習では特に、視覚情報、聴覚情報、身体感覚情報を重視します。
脳科学とは?
そもそも脳科学とは何でしょう?
研究される分野は幅広く、医学・生物学・遺伝学・電子工学・心理学など密接に関わっています。また、脳の構成単位(ニューロン/神経細胞)の活動や、脳領域の研究、小さな分子レベルの研究など研究する範囲も様々です。 私たちの脳は1400gしかないですが、脳機能は、視覚認知・聴覚認知・感情入力処理・運動制御・記憶・学習・予測・思考・言語などを全て司っています。
そして、感情を動かし、決断し行動するといった心理的作用も脳があるからこそできることで、学習効果にも重要なポイントになってくるので覚えておいてください!
脳のプログラムはどうなっているか?
脳は、コンピューターに例えることができます。そして、私たちがコンピューターを使いこなすためには、コンピューターの基本的なプログラムを知る必要があります。
コンピューターの基本プログラムとしてOSと呼ばれるソフトがありますが、OSとはコンピューターそのものを起動するソフトで「コンピューターの仕組み」と言えるほど、コンピューターの土台を支えているソフトウェアなんですね。
「OSを知ることは、コンピューターの仕組みを知ることでもあり、プログラミングのポイントを知ることにつながり、ずっと効果的にパソコンを使えるようになる。」と言います。
人間の脳というコンピューターについても同じような考え方ができます。自分の脳の基本プログラムを知らなければ、限られた方法でしか脳を使えないということになります。
効果的に脳を使いこなすためにも、脳の基本プログラムを先に学ぶことは大切なことですね。
プログラムの作り方
プログラムができるプロセスを理解することは、「効果的な学習を行う」ことと関係してきます。
今この記事を読んでいることも学習です。
プログラムはどのようにしてできるか?
プログラムは体験(五感)が作ります。
私たちは日々、体験を繰り返していますが、その全てがプログラム化されるわけではありません。2歳の時に犬に吠えて追いかけられるのと、20歳の時に小さい犬に吠えられるのでは体験レベルが全然違ってきます。
何を基準にプログラムができるのでしょうか?
それは、「安全・安心」を確保するためにプログラムができるのです。
私たち人間は、危険なところへ行くと恐怖を感じ逃げ出したくなります。
人の生存本能で、生きながらえるためには、危険を感じる必要があるのです。
逆に安全な場所にいると居心地よく感じるでしょう。当然、恐怖を感じることよりも安心感を感じる方が良いですよね。
生存欲求がある私たちは、安全・安心を求めるのです!
生存本能
人間の本能は「自分自身を守る」ためにプログラムを作ると考えることができます。
「犬恐怖症」のような特定のプログラムも「安全・安心」を確保するためにできています。
いったん「犬恐怖症」になったら「犬=危険」と一般化して認識し、今度は犬を見たら怖くなって身体は犬に近づこうとしません。近づかないことによって、安全を維持しているんですね。
プログラムができたら、そのプログラムを繰り返します。つまり、プログラムができたら今度はそのプログラムに支配されることになります。
プログラムの無意識レベルのプラス的な意図
犬恐怖症はマイナス的なプログラムに思えますが、プラス的な意図もあります。
2歳の時に犬に吠えて追いかけられるというのは、強烈な体験です。
その時、本能(無意識)は二度とこんな恐怖を体験したくない!と、犬を避けるプログラムを作ります。
無意識で「安全・安心」を維持するというプラス的意図に従い、自分を守ろうとしているのがわかります。
プログラムは、二度と危険な目に合わないようにするための学習の成果なんですね。
意識と無意識
人間は意識で考えることと無意識で考えることが異なる場合があります。
なんらかの恐怖症は、幼い頃にできて大人になってからもその症状が残っていることが多いようです。
同じ人間でも、弱くて幼い子供の頃と、成長した大人とでは、同じ体験をしてもシチュエーションは違うはずです。
しかし、幼い時に自分より大きな犬に追いかけられて犬恐怖症になった人は、例えば、友達の大きな犬に出会った時。
友達の犬だから安全で大人しいことも分かっている大きな犬に出会った時に、意識では友達の犬だし大人しいから大丈夫と分かっていても身体は、自動反応で足がすくみ緊張するでしょう。
つまり、意識は安全だと分かっていても無意識では幼い頃にできたプログラムどおりに反応するのです。
その場合、無意識の方が圧倒的にパワフルでなので、無意識の方が勝つ場合がほとんどなのです。
脳の中毒症状
強力なプログラムの多くは、「快・痛みの原則」によってできます。
人はこの時の思考や行動を取る時に最大限に動きます。
「痛み」は、肉体的な痛みと精神的な痛み(ストレス)を指します。
これらは危険な状態で、この体験をした時にそれを避けるプログラムを作るのです。
「快」を感じているときは、脳内に免疫機能を高めるホルモンが分泌されるので、長生きすることになります。
なので、心地いいことがあったら、繰り返しそれを体験したくなるようになるわけですね。
すなわち、「痛み」を避けたいという欲求が恐怖症を作り出し、「快」を追求したいという中毒症状を作り出すと考えられます。本能の無意識レベルでは、安全・安心を確保しようとするのですね。
この「快・痛みの原則」は、感情を動かし、決断し行動させる脳の重要な働きなので、しっかり覚えておいてください!
学習習得レベル
「学習の4つの段階」という考え方は、「NLP(脳の取り扱い説明書)」という脳に関する実験的な研究の考え方です。
自分自身の脳の取り扱い説明書は持って生まれてくることはないので、自分の脳の使い方が分からないのです。
これから脳の効果的な活用方法を習得していきましょう。
学習の4つの段階
学習の習得レベルには「4つの段階」があります。
「車の運転も最初は、難しいと感じても、毎日運転しているうちに、まったく運転以外のことを考えていても反射的に手足が動くまでに上達できます。」
これから、車の運転を例に、学習の上達のプロセスを詳しく解説していきますね。
第1段階「無意識的 無能」
学ぶ分野のことを全く知らない。気づいていない(無意識)ので、当然ながら使えない(無能)状態
自動車の運転をマスターするという学習プロセスでは、運転の方法を知らないし(無意識)、全く学んだことがない頃です。当然、自動車に関しては全く「無能」ということになりますよね。
第2段階「意識的 無能」
頭ではわかってるし、使うことを意識している(意識的)が、まったく使えない(無能)状態
車の運転学習では、自動車教習所に通い始めた頃です。通い始めは、教本を読んだり、ビデオを見たり、車の運転の操作方法を頭では理解し始めますので、運転を意識します(意識的)。
しかし、車に乗ってみようと思うと、思うように動かせない(無能)という状態です。
第3段階「意識的 有能」
学んだことを意識して使おうと努力していて(意識的)、実際に使えている(有能)状態。
車の運転学習では、運転免許証を取ったばかりの頃です。運転免許証の取りたての頃は、しっかり意識的に方向確認したり、クラッチを踏んだり、かなり意識して動作を行っていたと思います。
かなり緊張しているかもしれませんが、運転できている(有能)状態です。
第4段階「無意識的 有能」
学習を繰り返し行うことによって習慣化され(無意識的)意識しないでもそれらを使っている(有能)状態。
車の運転学習では、もう何年も車を運転をしてきて、熟練した頃です。
この頃になると、全く車の運転とは別のことを考えながらも(無意識)しっかりと運転できている(有能)状態です。
この最後の状態の時こそ、もっとも熟練した状態であり、使いこなせる状態だと言えます。
②に続く
次回②記事目では「学習の4つの段階」の第4段階に到達するために【効果的な学習方法とは?】何なのか?
脳のプログラムを作る秘訣と合わせて、解説していきます!
続きの記事はコチラ:【勉強の仕方】効果的な学習方法を脳科学から解説②
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