

こんにちは、SAYURIです。
子育てが上手くいかず、何か自分に問題があるのではないか?何が問題なのか分からない!と悩む親は、年々増加しています。
もしかしたら、自分の愛する我が子の為にと思ってやっていることが、子供の成長に悪影響を及ぼしている可能性があるかもしれません。。。
今回は、子供を愛する親がハマりやすい罠について解説していきます☆
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親の役割「援助」とは
「Help(ヘルプ)」と「Support(サポート)」の意味があります。
さて、親の役割の「援助」は、「ヘルプ」と「サポート」どちらでしょうか?
また、自分はどちらのタイプでしょうか?
ヘルプ」と「サポート」
生まれたばかりの自分ひとりでは、生きる事ができない赤ちゃんにとっては、親の存在が必要不可欠です!この時の親の仕事は、赤ちゃんが生きるために、ヘルプすることと惜しみない愛を与えることと言えるでしょう!
しかし、赤ちゃんの時期が終わり、言葉を喋り出し、自らの意思で歩き出した頃の親の仕事はどうなるでしょうか?子供はいつまでも赤ちゃんのままではありません。
子供が、日々成長するのに沿って、親も日々成長していかなければなりません。子供の成長に合わせて、対応の仕方も変えていく必要があるからですね。
では、子供の成長に合わせて、親はどのように成長していく必要があるのでしょうか?
子育ての罠
子供を愛し、心配し、ヘルプする親がハマりやすい罠があります。
そして、この罠にハマっている当の本人はこのことに気づいていない場合がほとんどなんですね!
ヘルプは親の自己満足
やっと生まれた自分の愛する赤ちゃん。
そんな愛する赤ちゃんをヘルプすることというのは、赤ちゃんが生きるためにも重要なことですが、同時に、ヘルプする親にも大きな充実感と生き甲斐を与えてくれます。
また、この子を守るのは、自分にしかできない!といった使命感も生まれてきます。ここにヘルプする親の罠が潜んでいるんですね。
子供が成長しても、この充実感を手放せず、赤ちゃんの時と同じようにヘルプし続けたらどうなるでしょうか?
子供はいつまでも「できない子」として扱われ続けるわけです。自分は「できない子」と認識し、体だけ成長することになります。
赤ちゃんから成長した子供にとって、ヘルプは親の自己満足であり、子供の人生を妨害する行為となってしまうんですね。。。
ヘルプする親の罠
人に必要とされるのは、とても気持ちのいいものですよね。
ヘルプする親の本質は、“ヘルプしてあげている自分” が好きなんです。これはニセの満足感です!
そして、本人は、このことに気づいていないんですね。。。
では、どのような親が、この罠にハマってしまいやすいのでしょうか?
親自身の人生に、満たされない感情の穴がある場合がそうなってしまいやすいですね。
自分の人生で、得られない充実感を子供の面倒をみることで補おうとしてるわけです。
子供が何を望んでいるかではなく、親が望んでいるものを叶えるためにヘルプをするんですね。自分が望んでいるものを得るために子供に与えるわけです。
ヘルプする側は、ヘルプすることで、親としての仕事をしているという大きな充実感を得ることがでます。子供の依存度を高めることによって、親自身の存在の重要度を高めることができるのんです。
ヘルプは、表面上は愛のある親切行為に見えますが、時として「できる人」を無意識に「できない人」と捉え、「やってあげている自分」を高い位置に置いて「できない相手」に親切を押し売りする傲慢な在り方となるわけですね。
もちろん、本当に命や心の危険にさらされている時などは、ヘルプする必要がありますよ!
そんなヘルプする親は、子供から、自分で考え、選択して、行動し、乗り越えやり遂げる喜びを奪っていることに気づいていません!
もし、親が喜びを求めるのなら、その充実感は、親自身の人生で作らなければなりませんよね!子供の人生は子供のものです!それを自分のために利用していては、どんどん罠にハマっていってしまいます!
子供に生きがいを求めることは、子供のイキイキ輝く人生を犠牲にして、自分の充実感を得ることに他なりません。その時親が愛しているのは、子供ではなく自分自身なのです。。
自己成長させる教育
子供が世の中を自立して歩いていくためには「自己成長」していく必要があります。
子供の自己成長を妨害している親は、子供のためにと思ってやっているので、まさか自分が子供の自己成長を妨害しているなんて思ってもいません。
自分の行動を見直し、自問自答して見ましょう。
老子の教育論
これは、教育の世界ではよく出てくる言葉の一つですね。
「人に魚を与えると1日で食べてしまう。しかし、人に釣り方を教えれば生涯食べていく事ができる。」という中国の老子が言ったとされる言葉です。(出典元は、諸説いろいろありますが)
お腹を空かせた人がいた場合、魚を与えることは、一時的な空腹を満たすには簡単な方法だけど、それでは、その人は、自己解決能力を身につけることなく、依存心が芽生え、空腹になる度に誰かを頼り、魚をもらい続けるクセがついてしまいますね。
どちらが本当にその人のためになるのでしょうか?
魚を釣ってあげるという行為は、ヘルプですね。もちろん、魚を釣ってあげるのも愛があるからこそできることです。
子供が成長してからもヘルプをし続けた場合、自己解決能力も身につかず、自分では何もできないと、無力感を抱くようになってしまいます。
しかもここには「あなたはできない子だから私がヘルプしてあげるわ」と言った無意識のメッセージがついているので、自分は「できない子」と認識してしまうんですね。
このように育てられた子供が社会に出たらどうなってしまうのでしょうか?
ヘルプされ続けた子供
指示がないとどう動いていいか自分で判断することができなくなってしまうでしょう。
そして、何かコトが起こった時には、指示を出さなかった他人や環境のせいにしてしまうようになるんです。これでは、良い人間関係を築いていくことは難しいですよね。
自分の欲求を正しいやり方で伝えることができなくなってしまうでしょう。
自分の意思で物事を考える力を奪われてしまっていますからね。これでは、人に流されるままに生きていくことになってしまいます。
自分の気持ちをうまく伝えられなくなってしまうでしょう。
親とどう会話して良いかわからなくなってしまうんですよね。
「どうせ聞いてもらえない」と無意識に、聞いてもらえないことの寂しさを防ぐため、自己防衛反応も生まれてしまいます。
問題に立ち向かう勇気を持てなくなってしまうでしょう。
自分の力で乗り越えられるものも、すぐ親の代わりになるような人を見つけては解決をしてもらおうとするようになってしまうんですね。
「自分で解決するものだ」という前提がないため、自分で考えず、すぐ人に解答を求めてしまいます。
体験に基づく学びが少なく、問題解決能力が充分にない状態で育ってしまいますね。
成長は体験でしか育ちません。たくさんの刺激が必要なんです。その刺激となるものが「体験」です。
体験の少ないまま社会に出てしまったら、体は大人なのに心は育っていないので、惨めな思いをすることが多くなるでしょう。そして、新しく体験することも怖くなるでしょうね。
さて、いかがでしょうか?
自分の行動に思い当たることはありませんでしたか?
また、自分がこのように育てられて大人になった人も多いでしょう。
このような解決能力の少ない子供にとって、この世は何とも生きにくい世界となってしまいます。
自分が幼少期に、このように育てられて、同じように繰り返しているかもしれませんが、親も子供の成長とともに自己成長し続ける必要があります。遅いことはありません。子供のために、自分のために、気付いた時から改善していきましょう!
では、子供の自立をサポートできる親とは、どのような親なのでしょうか?
サポートが親の仕事
子供が「できる子」の基本を身につけていたら、子供の社会生活の第一歩は自信に満ち溢れたものになるのではないでしょうか?
サポートできる親
サポートを続け、自分で「できる」ようになった子供は、やがて親の力を必要としなくなります。
子供に必要とされなくなるのを恐れ、子離れできない親もいますよね。
子供の自立をサポートできる親は、親自身が自立していて、子供から必要とされなくなることを恐れない人です!
子供の人生を支配し、そこに頼るのではなく、生きるべき自分の人生を持っている人です!
子供は自立して生きていくために自然に持って生まれた力があるんです。
子供の「好奇心」や「やりたがり」は自立して生きていくために、持って生まれた力なんです。
子供はちゃんと「できる子」なんですよ。
時間をかけてちゃんと自分の知っていることを発見していきますから、見守ってあげましょう。自分の力で生きることを学べるように、親が環境を整えてあげれば、自分の中にある能力をどんどん開花させていくことができるんです。
子供の人生を子供に任せる勇気を持ちましょう!ちょっと待って任せてあげれば、ちゃんと自分でできるんです。子供が自分でしようとすることや、したいことを尊重してあげましょう!
おわりに
子供を愛することはとても素晴らしいことです。
愛が足りずに育った子供は、大人になっても人を愛すること、人から愛されること、本当の愛というものが分からずに苦労することが多くなります。
自分が幼少期の頃に愛を感じずに育った親は、自分が親になった時、子供の愛し方が分からない人もいるかもしれませんね。まずは、自分を愛することから始めましょう。自分を愛せない人は、人のことも愛せませんから。
子供は繊細で、敏感です。
もし、あなたがニセの愛の罠にハマっている状態で、子供に接していたとしたら、子供は寂しいおもいをしているでしょう。本当は、自分のことではなく、親自身の感情を満たしたくて接していると、子供は敏感に感じてしまいます。
本当に子供を愛しているのなら、自分の行動に目を向け自問自答してみてください。自分を自分自身が癒してあげてください。
そして、子供は「できる」と信じてあげて、一番の理解者になってあげてください☆
SAYURI
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