

こんにちは、SAYURIです。
本当に達成したい目標とはなんでしょうか?
目標の重要性と目標を明確にしていく方法について解説します。
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目標の重要性
コーチングの定義とはなんでしょうか?
これは、目標がなければコーチングが機能しないということを意味する重要な定義ですね。
だからこそ、目標の設定を明確にすることは、コーチング全体の成功に大きく影響を与えて来るのです!
ゴールが決まっていなければ、現在の行動は「なんのためにやっているのかわからない意味のない行動」となりってしまいます。それは、モチベーションの低下にもつながってしまうんですね。
逆に、本当に自分が達成したいゴールがハッキリしている場合は、そのゴールに向かう行動は全て「意味のある行動」となり、モチベーションにプラスの影響を与えるんです!
目標設定は困難なプロセス
目標がなければコーチングをスタートできません。なので、コーチの最初の仕事はクライアントと目指す目標を設定することになります。
目標設定は、とても重要なのですが、とても困難なプロセスでもあるんですね。
クライアント自身の成長のテーマや課題、目標を最初からハッキリ語れる人というのは、ごく少数の人でしょう。
仮に、それを迷わずハッキリと語れる人がいたとしたら、もう何かしらの頭角は表しているのではないでしょうか?
目標を引き出す
目標を引き出すために次のような質問を投げかけます。
「あなたにとっての成功とは何か?」
「今何を手に入れたいと思っているのか?」
「今改善したいと思っていることは何か?」
クライアントは「〇〇を達成したい」「〇〇をテーマにしたい」など答えますが、これを真に受けてはいけません!
クライアントは、初めから自分が本当に求めているもの、達成したいと思っていることに気づいているわけではないんですね。
コーチはクライアント自身すらわかっていない、本当の「Want toの目標」を探し出す達人になる必要があります。
真に達成したい目標
学校や社会の教育環境の中で、幼い頃から私たちは、上から命じられた目標をそのまま受け入れて設定したり、深く考えずにとりあえず手近な目標を設定して走り始めたり、という行為に慣れきっている人がほとんどで「目標は何ですか?」と聞かれても、あまり深く考えずに、目標を語ってしまうわけなんです。
多くのクライアントが、周囲から「こうしたほうがいい」と言われていることや、「できたらいいな」レベルの目標を「やりたい」と言っているんです。
ほとんどの人は普段から「自分は何者で、何を欲し、何を実現したいと思っていきているのか?」と考えて生きているわけではないでしょう。
3つの目標
多くの場合が、次の2つの目標を語ります。
・しなければならない目標(Have to の目標)
コーチがクライアントから引き出したい本当の目標はWant to の目標です!
コーチは、クライアントが、この3種類の目標のどれを話しているのか見極める必要があります!
最終的には、「真に達成したい目標」に落とし込む技術を持つ必要があります。
憧れの目標
憧れの目標(Hope to の目標)は、本気で思っているわけではなく、楽をして手に入ればいいな、いますぐではなく将来の夢として手に入れたいなと思っているようなものです。
憧れの目標を語る人の特徴
・普段から好奇心旺盛で、新しいモノ好きで、ポジティブに色々なアイディアを考えるのが得意な方は、この憧れの目標を話してしまう傾向が強い。
・多くの場合が、熱しやすく冷めやすい。
コーチは「今クライアントが話したことは、本当にクライアントが達成したいと望んでいることだろうか?」と冷静に自問自答し、観察することができれば、クライアントが本気で話しているのか、思いつきなのか、軽い気持ちで話しているのかの違いは感覚的にわかるものです。
その直感力を磨いていきましょう!
本気かどうか確認する方法
日々のやらなければならないことに追われて、自分のことを深く考える時間というのは作ろうと思わなければ、日常に流されて自分を置き去りにしていってしまっているんです。
物事を深く考えるという行為は、脳にとってはとてもエネルギーを使う作業なんですよね。なので、普段は省エネしてるわけす。
チャンクダウン
「やりたい」という想いのエネルギーがどれほどあるのかは、質問によってチャンクダウンを繰り返し具体化していくのが1つの手段です。
では、本気かどうかを確認する質問の例を見てみましょう。
・その目標を達成することは、あなたの人生にとってどれくらい重要なことですか?
・その目標について普段どれくらいの時間を割いて考えていますか?
・その目標を達成するためにどんな行動をとってきましたか?
・その目標が達成できなかったとしたらどうしますか?
・その目標を達成した後の次の目標として何を設定していますか?
・本当に、本当に、本当にその目標を達成したいと思っていますか?
時間が解決する
「やりたい」エネルギーを測る方法として、時間を利用する方法があります。
「次回のセッションまでに本当にそれがやりたいことかどうかを自分に問い続けてきてください」
コーチングセッション時に、このような課題を出すと、本当に達成したい目標であれば、次回のセッションまでの間、目標に対する想いは強まり、目標について考える時間が増えるのが一般的です。
脳は、「分からない」を嫌います。
問いを投げかけると、無意識の時にも脳内では答えを探し続けるんです。脳内で探し続けているので、問い続けているうちに、ハッと答えにたどり着くでしょう。
そして、次回のセッションでは、
「目標について考えてみていかがでしたか?」
「どれぐらいの時間、目標について考えましたか?」
という質問を投げかければ、その回答でエネルギー値を測ることができるでしょう。
Have to の目標と Want to の目標の違い
達成しなければ発生するであろうマイナスの出来事を回避するために設定されるような目標
これは、できることならやりたくない、でも行動を起こさないと自分にとってマイナスの出来事が発生する、だから仕方なくやるという動機づけで発生する行動なんですね。
達成することで、手に入るプラスの出来事を追求するために設定された目標
仮に誰かから与えられた目標であっても、心でその目標に向かうことで、プラスを手に入れようとしているか、マイナスを避けようとしているのかによって、Have to の目標なのか Want to の目標なのかが決まってきます☆
捉え方の違いで成果が変わる
ビジネス現場では、組織や上司都合の目標を与えられることのほうが多いかもしれません。
このように与えられた目標でも、どのように捉えるのかで、成果は変わってくるんです!
そもそも脳に何かを強制することはとても難しい。
「自分が選んでいる」という感覚があって初めて、ドーパミンが分泌され、それが高い能力に繋がる。
このことからも、組織や上司などから同じ目標を与えられても、それをHave to の目標として、他人事と思い嫌々やるのか、Want to の目標として、自分事と思い自分が立てた目標かのように取り組む人では、成果が変わってくるのがわかりますよね。
目的と目標の違い
目標は達成しては次の目標を目指す通過点である。
目的は常に目指し続けるものであり、達成して通過するものではない。
組織目標をしなければならない目標(Have to の目標)と捉えているクライアントに、コーチがとるアプローチは、「あなたの目標は何か?目的は何か?」を引き出すことです。
「この目標は自分にとって何かしら意味があるものだとしたら、どう思いますか?」
と、自分ゴトとして意味づけしていくんですね。
真に達成したい目標(Want to の目標)として捉えた人は、組織目標を自分の目標を達成するために必要なものとして捉えることができているんです。
そして、与えられた目標であったとしてもこれは目先の目標であって将来の自分の目標に対して、どんな意味を持っているのかを冷静に考えることができるわけですね。
Want to を探し続ける
コーチやマネージャーの重要な役割は、人間はどんな状況や場面であってもその中から「Want to は探し出せる」と信じ、そして成長を望む相手のWant to は何であるかを継続的に聴き続け探し続ける事でしょう。
クライアントが真に達成したいと思える目標を設定できた時、クライアントのエネルギーは高まり自発性が発揮されるんです。目標設定が成功すれば、そのコーチングは半分以上成功したと言えるんですね!
本当に本当に達成したくてたまらない目標というのは、コーチングが終了した後もクライアントは、目的に向かって、一人でモチベーション高く自走をし始めるんです。なので目標設定には時間を費やすべきなんです。
過去の延長上に今がある
目標とは未来について話す事ですよね。
逆に、人は、何かを比較対象にしながら考えることは得意とします。
そこで、空白の未来について考えるときは、過去の体験を比較対象にするという方法が有効な場合があるんですね。
過去を手がかりにするための質問
・なんの仕事をやっているときに楽しさや充実感を感じましたか?
・仕事において譲ることのできないこだわりはなんですか?
・これまで何を大事にして生きてきましたか?
・座右の銘や好きな言葉、大切にしてきた言葉はなんですか?
・寝食を忘れて没頭してきた趣味などはありますか?
「現在」とは、過去の選択、選択、選択・・・の連続の集大成です。
この数々の選択の中には、その人が潜在的に抱いている願望、希望、価値観が必ずあります。
過去に選択してきたものを聞き出していく過程で、話す本人が内側にある欲求について気づくことはよくあることなんです。
過去の延長上に「今」があり、その先に自分の描く未来があるんですね。
成長目標を設定するのがポイント
「売り上げを〇〇UPさせる!」というような数字的な成果目標だけではなく成長目標も設定することが重要です☆
成長目標とは、成果目標を高めるために、クライアント自身がどのように変化し、どのような成長を遂げる必要があるのかについても目標に設定することです。
「外側の目標は誰かから要求されているパフォーマンスのゴール。」
「内側の目標はあなた自身が自分を成長させたいラーニングのゴール」
時に、成果目標というのは、クライアントの力だけでは、どうにもならないことがあります。
それに対して、成長目標は、100%クライアント自身でコントロールすることができます。この成長目標の達成が成果目標のための突破口になることが少なくないんですね!
他人事の目標に設定しない
他人の行動、変化、成長を変えることで、成果を得るような目標設定は、他人にばかり目が行ってしまいます。そして、上手くいかないことがあれば、他人のせいにしてしまうんですね。
成長成果を得るには、すべて自分事ととして捉える必要があります。
常に自分自身の行動、変化、成長にフォーカスした目標を設定することを意識しましょう!
継続的な目標リマインド
目標設定が終わり、走り出すと「そもそも目的や目標はなんだっけ?」と、意識が薄れてしまうということが起こってくるんです。
人は、忘れていく生き物である。
行動に移し始めると、具体的な行動レベルの話が増えるため、その行動に意識が集中するために、目標設定の意識が薄れていってしまうんですね。
しかし、行動はゴールに向けてフォーカスされているべきですよね!
なので、セッションの2〜3回に1回は「ところでどんな目標を立てたか覚えていますか?」と唐突にクライアントに問いかけてみましょう!意外に忘れているケースが多いです!
目標のリマインドは、手段(行動)が目的化することを防いでくれます☆
目標設定の確認を最初と最後だけではなく、確認する頻度を増やし、ゴールを常に意識して行動できるようにしましょう。
「どんな目標設定をしてたかな?」
「どれぐらい進歩してる?」
「何か困ってることない?」
「残りの期間のプランは立ててる?」
このような会話の頻度を増やしましょう☆
これにより、目標達成の確率を大幅に引き上げることができるはずです!
まとめ
コーチングとは、目標達成に必要なスキルや知識、考え方を備え、行動することを支援するプロセスです。なので、明確な目標無くして、成果を得ることはできません。
また、コーチングの本質的な目的は、クライアントの成長です。
コーチングが終了した後もクライアントが、一人でモチベーション高く自走していけるように、成果目標だけではなく、成長目標も明確に設定することがポイントですね!
クライアントのWant toの目標が導き出せたら、コーチングの半分以上は成功したと言えます!
そのためにもクライアントの内側に眠る心の声を聴いてあげましょう!
それは、言葉だけではなく、身体感覚的な部分から読み取れる場合が多くあります。クライアントに興味を持ち心に寄り添うことで、自然と見えてくるでしょう。
SAYURI
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