NLPとは?即効性の高いコミュニケーション能力向上ツール
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SAYURISAYURI

こんにちは、SAYURIです。

最近では、ビジネスシーンや教育現場などで、NLPという言葉をよく耳にするようになってきました。

「人間が、どのように言葉を発し、どのように言葉を受け取り影響を受けるのか?」コミュニケーションの土台となるNLPの基本的原則を解説していきます。この土台を理解できたなら、本や同類の記事など新しい学びの機会があった時に、応用が利いて、より深く理解でき習得能力も高まると思いますので一緒に勉強していきましょう!

今回は、「言葉の使い方」を学ぶ前に、本質的な理解をしていってほしいと思います。

▽動画と一緒に見ると学習効果が高まりますよ▽

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NLPとは?

NLPとは、Neuro[神経]、 Linguistic[言語]、 Programming[プログラミング]の頭文字をとったもので、日本語では『神経言語プログラミング』または『脳の取り扱い説明書』とも言われています。

 NLPは、アメリカで開発された実践的なコミュニケーションモデルです。このコミュニケーション法は即効性があるのが特徴で、現在は、あらゆる教育分野、芸術、子育て、スポーツ指導者、ビジネスパーソン、医療現場、健康・美容関係などなどが、伝える力や問題解決力を高めるために役立てています。

 

1970年代にアメリカで、ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーが、催眠療法家・家族療法家・ゲシュタルト療法家の3人のセラピストを研究対象としたところから始まりました。

この3人のセラピスト達は、通常のセラピストが何年かけても改善できなかったクライアントの症状をわずか2時間のセッションで劇的に改善させるなど、卓越していましたが、彼ら自身も自分達が、なぜ効果的なセラピーができるのか理解していませんでした。

そんな3人の効果的な治療が、どのようにして行われているのかに着目して、実用的であり、誰でも実践可能で第三者に伝えられるようなコミュニケーションモデルをつくりあげました。これがNLPです。

N・L・Pの頭文字の意味

NLP=『神経言語プログラミング』

N:Neuro[神経]=「五感(体験)」

L:Linguistic[言語]=「言葉」

P:Programming[プログラミング]=「無意識レベルに行動させるプログラム」

Pのプログラミングは、コンピューターなどのプログラミングと同じ意味になります。その特徴としては「入力(刺激)」と「結果(反応)」が決まったパターンとなっていることです。NLPでは、N「五感(体験)」と、L「言葉」が、P「プログラム」を作ると考えます。

ネガティブな人がいるのも、ポジティブな人がいるのも「言葉」と「体験」によってプログラムされているわけです。プログラムは、コンピューターと同じように、書き換えたり、インストールもできるので、なりたい自分になるために必要な材料を入れて、必要ないものは書き換えてしまいましょう!

脳の2つの基本原則

コミュニケーションをとる時、自分の「おもい」がどのように「言葉」となって、その言葉がどのように受け取られるのでしょうか?

まず、コミュニケーションを扱う前に、脳の基本プログラムを理解する必要があります。脳とコンピューターは似ているのですが、NLPとは「脳の取り扱い説明書」でしたね。コンピューターも効果的に使いこなすためには、取り扱い説明書を読んで理解した方が、スムーズに扱えるようになります。脳もそれと同じということです。

コミュニケーションで扱う「言語」は、脳の中で作り出され、脳内で自動的に無意識のうちに解釈されます。つまり、コミュニケーションは、脳のプログラムに支配されているのです。まずは、コミュニケーションに役立つ基本的な脳のプログラムを理解することから始めていきましょう!

プログラム①「空白の原則」

脳は空白を作るとそれを埋めようとする。(空白の原則)

「空白」とはなんでしょう?

空白とは「疑問」つまり「わからないこと」です。

では、「空白を埋める」とはどういうことでしょうか?

答えを探し続ける脳

【脳の性質】脳は「わからないという状態(空白)」をとても嫌う。

脳は「わからないこと」があった場合、自動的に無意識に持てる力を総動員して、それが埋まる(理解できる)まで、答えを探し続けるようになっています。答えを探している時、顕在意識のみならず潜在意識も答えを探すために協力すると言われています。

例えば、クイズや何かしらの教材問題集を解くときもそうですね。

また、「あれ?このタレントさんって何て名前だっけ?」となかなか思い出せない場合、「あー!思い出せなくて何か気持ち悪い!」というようなことはありませんか?この時、すぐには思い出せなくても脳内では、ずっと答えをぐるぐる探し続けているんですね。そして、しばらくして脳内で答えにたどり着いた時、ふと「あっ!思い出した!!」と言ったりしますね。

電球がついたように、ピーンとひらめいた感覚です。脳内で、ぐるぐると答えを探している時、脳はフル回転して力を総動員して探しているので、脳は活性化して若返ると言います。脳が若返るほど、「あっ!思い出した!!」と答えを見つけてくる速度が速くなるとも言われています。

安全・安心を求める脳

「脳は、快を求めて痛みを避ける」(快・痛みの原則)

脳の本質には、生存欲求があり、脳がプログラムを作る目的は、安全・安心を確保することである。 

脳が考える安全・安心を得るための重要な基準は「よくわかっているかどうか?」なのです。人は、よくわからないものには、敏感に反応して「それは何か怪しい!」と言ったり近づかなかったりしますね。

コミュニケーション能力向上するためにも安全・安心がポイントになってきます。どういうことかというと、脳は、安全だと感じた相手に心を開く(ラポールを築く)傾向があるのです。

例えば、友人や家族など馴染みの顔ぶれの前では緊張することはありません。しかし、全く自分のジャンル違いの人たちが集うアウェイな空間に行ったらどうでしょう?勝手がわからず緊張し、身構えてしまいます。

つまり、脳は「よくわかっている=安全」「よくわからない=危険」ととらえるのです。その結果、脳は「よくわかっている」という状態を早く理解して安心したいので、必死に情報を集めようとするのです。

人間関係の課題

コミュニケーションとは、情報伝達・意思の疎通・心の通い合いをすることで、相手がいて成り立ちますね。

「人間関係の課題」は問題が解決されていない状態です。空白が埋まっていない状態(どうしたら良いのかわからない状態)です。

この空白がある時、外部の情報(顕在意識)で、書籍などから学習して答えを探したり、内部の情報(潜在意識)では、過去から似たような体験や効果的な情報を探そうと、人間関係改善の体験を思い出したりしやすくなるのです。

プログラム②「焦点化の原則」

意識は、同時に2つ以上のことを捉えるのが苦手である。よって、焦点化が起こる。(焦点化の原則)

私たちは、五感を通して外の世界から情報を受け取っていますが、意識はキャパシティーが少ないので、少しの情報しか扱えず、焦点が当たっているものしか気づかない(見えない)のです。

関心があることしか見えていない

意識の性能はそれほど良いわけではないので、原則的に1つに焦点化して初めて使うことができるのです。もしも、情報が一度に見えたり聞こえたりしてしまうと、パニックになって脳はフリーズしてしまうでしょう。なので、脳は焦点化し、多くの情報を省略して、特定のものしか見えないようにしているわけです。

では、特定のものしか見えないとはどのようにして選別しているのでしょうか?

人間は、関心のあること・意識しているもの・自分に関係のあるものしか見えていないのです。

例えば、私はよくカフェで読書や仕事をしたりしていますが、カフェが満席で周りも賑わっていたら通常は、目の前の読書や仕事に集中しています。しかし、自分の名前が、ふと聞こえてきたら、ハッとして振り返ったりするんですね。その場合、だいたい他の席で自分と同じ名前の人の話題が出た時なのですが、自分の名前が集中を解いたんですね。つまり、人間は、自分のことに興味・関心がある生き物なのです。

例えば、街ゆく人の見え方も自分の状態によって見え方が変わってきます。新しく購入したばかりの靴を履いて出かけた時、なぜか同じ靴や同じ系統の靴を履いている人が周りに増えたように感じます。

例えば、女性の場合、妊娠したら周りが妊婦さんだらけになったりします。また、子供ができたら急に妊婦さんの姿が周りにいなくなり、子連れ親子が増えたりします。実際は、増えたのではなく、今までも同じようにいたのですけどね。今までは、意識していなかったから見えなかっただけだったのですね。

この焦点化の原則を理解できたら、今の自分の状態や何に関心を持っているのか、見えているものからわかってくるようになります。

終わりに

今回は、NLP「脳の取り扱い説明書」から、コミュニケーションの土台となる基本的な原則「空白の原則」「焦点化の原則」「快・痛みの原則」について解説しました。

具体的なコミュニュケーションの方法を勉強する前に、この脳の基本原則を理解してから進めると、より理解が深められ学習効果も高まると思います。他の記事でもコミュニケーションの土台になる脳の仕組みなどについて解説していますので、チェックしてみてくださいね☆

SAYURI

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